わごかせ宝探しの旅

わごかせ宝探しの旅

妄想できる人ほど楽しめる動画(一次創作)作ってます。想像力溢れるあなたにエンタメを。

途中で投げない! ネタ帳の書き方 ブログ版まとめ

この記事はこの動画

www.youtube.com


の書き起こし(と修正)となります。
よりたくさんの人に見てもらうために書き起こしましたが、私は動画制作者なので動画で見ていただけると嬉しいです。

 


はじめに

まずお伝えしておきたいのは、「ネタ帳」と書いていますがここで書くのは「浮かんだネタを企画にするためにノートで試行錯誤するステップ」「コンセプトを確認するための自分用企画書の書き方」「企画を創作物にするやることリスト」などの話です。
「ネタの出し方」や「それを記録する方法」にはほとんど触れません

とにかく作品を完成させる、途中で投げ出さないことを重視しています。
「ネタは浮かぶのに、作品がなかなか完成せず途中で放置してしまう」
そんな悩みを持っている方には少し参考になるかもしれません。

f:id:wagokase930:20180719204741p:plain


何はなくともネタ出し

まずはネタ出しです。
ふとした思い付きがきっかけになることもありますが、
いいネタがないときはアイディア発想法を使います。
「アイディア発想法」でググるとたくさん出てくるので、色々試してお好きなのをどうぞ。
「マンダラート」や「アイデアしりとり」、ソフトやアプリでキーワードをランダムに合成したり。
チェックリストや質問に答える系は頭にかかる負荷が大きいので、私は本当に困った時に頼ります。


何のために作るのか

アイディアが決まったら、企画として形を整えます。
動画の売りであるコンセプトを決めて、「どうして自分がこの動画を作る必要があるのか」をはっきりさせます。
自分が作らなくても誰かが作ってくれそうな動画は、どうしてもそれを作りたい理由がなければ作らなくていいです。
その辺りも踏まえて、「何のために作る動画なのか」を言葉にします。
別に立派な理由でなくても構いませんが、それが自分の原動力にならなければ、作っている途中で感覚が麻痺してきて「これ本当に面白いの?」となった時にそれでも作りきる理由がなくなってしまいます。


実現性があるかは本当に大切

あと大切なのは、「それが自分に実現可能なのか?」ということ。
「無理かなぁ」と思ったら、「これならできる!」という形まで変形させます。
例えば私は3DCGを作ったり扱うことは出来ませんが、立体的な表現が絶対に必要! というときに「粘土で作って写真や動画で撮る」という風に変形させれば実現性はぐんと上がります。
「無理かもしれないけどやってみよう」のままスタートさせると、どうしても勉強や練習などに時間がかかるので、その間に自分でもその企画が面白いのかわからなくなって頓挫する可能性が高いです。
(勉強や練習をしない、ということではありません。勉強や練習、実験は具体的な制作期間外にするようにします)


企画書を書いてみよう

自分がやる必要があって、自分がやりたくて、自分でできそうという条件が揃ったら、企画書にまとめます。
企画書というと大げさですが、私は企画をノート1Pにまとめています。
誰かにプレゼンする目的ではなく、自分で企画を把握しブレずに投げ出さずに完成させるために書くものです。

これが企画書のテンプレートです。

==============================================
①タイトル:これがそのまま動画のタイトルになる
②日付(右上端記入):企画書を書いた日
③一言説明:動画説明文やSNSに載せる時に添えると趣旨が伝わりそうな短い言葉

④目的:見た人にもたらすメリット
⑤ターゲット:「誰」に向けて動画を作るのか、具体的であればあるほどよい

⑥コンセプト:なぜこの動画でないといけないのか?

⑦具体的内容

  1.  
  2.  
  3.  

⑧スケジュール:何月何日、と具体的な公開日を
⑨動画の時間:動画の長さ(何分の動画か)

⑩素材調達方法:自作なら作成方法を、素材サイトから借りる場合はサイト名を記入
==============================================

補足説明
③の一言説明は短く簡潔でわかりやすい、興味を惹くものを。
⑤ターゲットについては性別、年代などだけでなくもっと具体的に。
 「こんな人に向けて」がイメージできると動画の方向性がブレずにすみます。
⑥コンセプトでは、「なぜこの動画じゃないといけないのか」。
 視聴者視点で、他の動画にはない売りを一言で表します。
 制作者視点で「これを絶対にやりたい!」も大事ですが、「それを視聴者がわざわざ選んで見る理由」については考えた方がいいです(④目的とも強く関わります)。
⑦具体的内容の欄は箇条書きにして、動画の要点を3項目くらいで説明します。
 ここがあまりに長くなって収まらないようなら、その企画は詰め込みすぎです。
 詰め込みすぎると完成しにくいばかりか、なにがしたいのかわからなくなってしまいます。
⑩素材調達方法は、できない自作など、無理やり埋めてはいけません。
 出来ないことは出来ることに変換しましょう。

この1枚、1Pで説明できるまでは、そのアイディアは企画になっていないと言えるでしょう。


やることリストを作ると工程が見えてくる

企画書ができたら、やることリストを作ります。
動画を完成させるまでに必要な工程を全て箇条書きにして、見てわかるようにします。
このリストには、終わったかどうかだけでなく、作業をした日付も書き込みます。そうすると1日に何工程進んだか、逆にこの工程に何日かかったかわかるので、スケジュールを決める時の目安になります。
次の企画を立てるときに、前に作ったやることリストを見ながら作ると、同じような工程の部分はそのまま写せますし、どういう順番で作業をすれば楽なのか、だんだんわかってきます。


細かいスケジュールを組んでしまおう!

やることリストができたら、普段使っている手帳やスマホにやることをスケジュールとして書き込んでしまいます。
どの作業をどの順番で、どれと一緒にやったら効率がいいか考えながら予定を組みます。
私は大抵、ナレーション録音などの一気にやってしまいたい作業や、サムネイル作成など忘れがちな作業を中心に書いて、あとはリストを見ながらできることから進めよう、という感じです。


いよいよシナリオを書いていきます

ここが解説のメインかと思いきや、企画書のコンセプトや具体的内容が頭に入っていればあとは浮かんだまま自由に、という工程なのであまり解説することがありません。
最初のイメージがブレなければ、あとは自由におもしろいと思ったことを詰め込んで整えての繰り返し。楽しいです。
ここで行き詰る場合は企画書の段階で充分ではないので企画書まで戻ります。
資料を集め、見ながら書いていきますが、私の場合は短時間で見せる動画ですので、資料を読まないとわからないような内容では見る人を混乱させてしまいます。
あくまで「資料がなくても通じる内容」を心がけます。

ネタはノートにガーッと書いてテキストエディタで整えるか、いきなりテキストエディタに打ち込むかどっちかです。
企画書の段階でイメージがはっきりしているのでどちらでも大差ないです。


絵コンテを描いたり描かなかったり

ネタができたら無印の4コマノートに絵コンテを描いたりします。
必要ない動画なら描かないです。最近*1はあまり描きません。
出来上がりの絵1枚につき1コマで、通し番号を振って画像ファイル名とリンクさせると編集が楽になります。
ここで絵コンテにも、描くのにかかった日数がわかるように日付を入れながら作業します。


あとはひたすらデジタル作業

あとはデジタル作業で、集めたり作ったり録音したり撮影した素材を組んでいきます。


さいごに

ここで動画では「ツイッターハッシュタグであなたのネタ帳やご意見ご感想をどうぞ」的なことをやりました(「#ネタ帳の書き方」です)。
私自身が他人のネタ帳を見るのが大好きなので、参加してくださる方には感謝しかないし、もっともっと広まってくれたらと思います。
もちろん、今回触れなかった「ネタ自体の記録の仕方」や「ネタの出し方」についても大歓迎です。私が見たい!

動画の最後の言葉の通りです。
あなたのネタ帳が誰かのやる気に、誰かのネタ帳があなたのやる気になったらいいですね。

おまけ

ネタ帳そのものの書き方と言うか工夫を過去にツイートしていたのが出てきたので貼っておきます。

 

*1:ワゴプレイス公開後