ネガティブと創作・作品を愛せないのはつらい 【009】SNS映えするカッパ伝説 の紹介と裏話!
尻子玉 抜かれたような 脱力感
SNS映え……お前のことがわからないよ!
SNS疲れしているあなた、脱力していってください。
9作目です。カッパです。
この頃のラインナップと比べると、ずいぶんわかりやすいというか純粋に笑いに走っている動画ですね。
※最初にお伝えしておきます。
「この動画が好き!」と思ってくれた方は、今回の記事は読まないほうがいいかもしれません。
こんな事を言わなくてはいけない状況にしてしまったことについて、反省しています。申し訳ありません。
ぶっちゃけ個人的にはあまり好きではない……作者がこんなこと言ったらダメかもしれませんが。これは私じゃなくても作れたかなーと思っています。
それには理由があるんですけどね。
当時ネットプリントで配信したメイキングには、こんなことが書かれています。
ある日TVを見ていたら、1コーナーで5回くらい「SNS映えします!」と言っていて、「めんどくさいなぁ」と思いました(なんでも好きにあげればいいじゃない)。
そこでふと、この“SNS映えする”らしいテクニックをたくさん無駄遣いできないかな、と思ったのが今回の動画制作のきっかけです。*1
まぁそんな感じで、今回の動画は「ウキウキ・ワクワク・好き!」から生まれた動画ではないんですね。むしろその逆で、「うーん・モヤモヤ」からできている。
だからかなぁ、自分の動画じゃないような気がしてしまうのは。
絵とか結構頑張って(当社比)描いたんですけどね。SNS映えってことで画面が大事だから。
やっぱりこの動画を見て思い出すのは、作ろうと思ったきっかけの「うーん」という感情なんですよね。
ネガティブを創作の糧にするのはいいことだと思うんです。書き手のためでもあるし読み手のためでもある。
世の中ポジティブなものばかりだったら生きにくくて仕方ないと思います。
でも、私は自分で作ったネガティブなものを愛するのが難しいのかもしれないです。
自分のネガティブさは認められるんですが、単純に思い出しちゃうので。
そう思うと、自分の作ったものを見返して「おもしろい! 最高! ワクワクする! 続きは!?」とテンションが上がるのも、作ったときの事や作るきっかけになった感情を思い出すからなんでしょうね。
私は自分のことを「基本ネガティブだけど単純だからすぐ調子に乗るポジティブ」くらいの感じで認識しているので、「この人暗いな」と思われることに抵抗はないです*2。
ただ、これどれくらいの人が共感できるかわからないですけど、
「日常生活が負のオーラに包まれてると、創作物でまで負の感情に触れるのは精神的にきつい」
んですよ……。少なくとも私は。
「創作というか、趣味でくらい幸せになったっていいじゃないか」
これが私の今の考えです*3。
この動画は、まぁ「触れるのが辛いくらいネガティブ」では全くないんですが、同時に「触れたら自分が幸せになれるワクワク」もない。
私はこのところ、「自分自身に向けて、私が最高に楽しめる動画」を作ろうと思っているので、「自分が見て楽しめない*4」この動画は、失敗とまでは言いませんが、「私がもっと楽しんで、楽しくなるようにすることもできたのに、ごめんね」という感情で見返すことになります。
今後は同じモヤモヤを繰り返さないように、ネガティブでも楽しめる(私自身が)作品でないなら、基本的に「反発心から創作しない」ことは覚えておこうと思います。
自分の作品を心から愛せないのはやっぱり悲しいことです。