わごかせ宝探しの旅

わごかせ宝探しの旅

妄想できる人ほど楽しめる動画(一次創作)作ってます。想像力溢れるあなたにエンタメを。

「架空のゲーム」を「リアルに近い条件で遊べる」かもしれない話

はじめに

ここでは存在しない架空のゲームを、実際に遊ぶのにかなり近いと思われる状態で再現できる気がした話について書きます。
ここで述べる「ゲーム」は「コンピュータゲーム」のことであり、「ボードゲーム」「非電源ゲーム」は含まないものとします。
ブログの著者はゲーム制作者ではありません(家庭機用RPGツクール1~3でエターナったくらいだよ!)。
ある日の思い付きをツイッターで思うままに呟いていたのですが、話が断片的すぎて伝わらないだろうなーと思い記事にしました。

どんなツイートかと言うと(ごちゃごちゃなんで読まなくていいです)


私自身も考えを整理したくて書いています。

個人的にはかなり興味深くおもしろい話なのですが、何せ素人の思いつきなので「そんなこと当たり前じゃん」という内容かもしれません。ご容赦ください。

まず前提の話

私は今、「実況! ○○しないと出られない部屋メーカー」という漫画を描いています。

f:id:wagokase930:20191106235927p:plain

f:id:wagokase930:20191106235943p:plain

説明

  • 「○○しないと出られない部屋メーカー」

 架空のゲーム。アイテムなどを駆使して作った「○○しないと出られない部屋(脱出条件の内容は任意)」にAIが操るNPC(4人)を閉じ込め脱出する様子を観察する。脱出が成功したときに「ED(エンディング)リストに載っている条件」をクリアすると、そのEDが解放される(実績解放みたいなもの)。君は全部のEDを見ることができるのか?

  • プレイヤー

 漫画内では架空のプレイヤーである4人(NPCと同じ人数だが関係なし)がこのゲームを遊ぶ。
 それぞれプレイスタイルもプレイの目的も違うが、今回の記事では一番正統派にゲームの攻略をしていく最初のプレイヤー「智之」のプレイ方法での話をする。

f:id:wagokase930:20191107000115p:plain

(余談)キャラクター設定が前に上げたのとちょっと変わりました。

  • 「実況! ○○しないと出られない部屋メーカー」

 その架空のゲームを架空のプレイヤー達が各々の部屋でだらだら独り言いいながら遊ぶ様子を描いた漫画。
 同じゲームをプレイヤーごとに違うプレイスタイルで遊ぶのを見ることで頭の中で広がる可能性と、「この世に存在しないはずのゲームがいろんな読者の脳内で動くこと」を実現したくて描いている。
 でもただ普通に読んでおもしろい漫画にしたいとも思ってる。

架空ゲームプレイの経緯

件の思い付きは、昨日この漫画の「プレイヤーがゲーム内で作る部屋を考えている時」のことでした。
「あれ? 私いま普通にこのゲームプレイしてない?」
と思ったのです。
これはおそらくこの架空のゲームの性質とそれを使う環境が奇跡的にマッチした結果だと思います。
以下にそのマッチした条件について書いていきます。

条件1:機転やとんちで「考える(作戦を組む/お題に答える)」こと自体がメインであること

このゲームを正統派にプレイ(クリアを目的として遊ぶ)していくとき、一番ゲームの肝になる部分(プレイヤーが一番干渉できる部分)は「結果はどうあれとんちを利かせて作戦を立てて作ること」です。
脱出条件(「○○しないと」の部分)にはEDリストに直接関わる言葉やNPCの名前を含められないので、例えば「NPCの写真を撮らせたくてカメラを置いたけど『誰々の』『写真を撮れ』と指示が出せない中どうやってNPCを導くか」を考えるのがこのゲーム。
成功させるためにNPCの情報を集めたり(そのための別の部屋を何度も作って観察する)、失敗した部分を改善してリトライしたりもしますが、それはメインではありません。
何故かというとこれは「一つの正解を導き出すゲーム」ではなく、「どんな方法でもいいから目的を果たす(機転や柔軟性を問われる)ゲーム」だからです。

このゲームの楽しみ方(いろいろあって自由だけど正統派のもの)として「(AIやランダム要素などプレイヤーの手を離れた)作戦の結果」は「あとからついてくるもの」で、「とんちを利かせてうまいこと考えられるかどうか」が本題です。
そもそも結果(勝敗)をAIに丸投げしている以上、「これはこういうゲームである」と理解しないと「思い通り動いてくれないAI」にひたすらイライラすることになります。
(そういうゲームじゃねぇからこれ!)

条件2:プレイそのものを「人に見せる」作品にすること

子供のころ、まだゲームを作る手段が(手元に)なかった頃に「ノートに自作ゲームのルールを書いて妄想した」経験がある人は多い……かな? この記事を読んでいる人に限れば多そうな気がしますね。
そうやって自分のゲームを脳内プレイするとき、NPCの動きやランダム要素など「自分一人では再現しづらい部分」ではどうしても「自分の都合のいいように動かしたり細部を省略して手を抜く」ことになってしまうんじゃないでしょうか。
ゲームジャンル的に脳内で遊ぶにはそうするしかないこともあると思います(というかほとんどそうなるのかな?)。今回のゲームでも「プレイヤーの作戦に対してNPCがどう動くか(プレイの結果)」や「支給されるアイテムの種類」はどうしてもそうなってしまいます。
この辺りは「このゲームにおいては大事じゃないよ」というのが条件1の話でした。

で、条件2は「そういう要素じゃない部分でも脳内で遊んでいるとどうしても手を抜いたり都合いい展開にしちゃうよ」という話です。
今回のゲームなら例えば「作者だからこのNPCはこういう性格なのはじめから知ってるんだよねー(だから案がいっぱい出る)」とか「どうしても進まないからアイテム新しく足しちゃおうかな」みたいなことです。
後者は「支給されるアイテムの種類」と近いですが、「ゲーム中にデータをいじること」を指していると思ってください(ED解放すると1個アイテムボーナスがありますがそこで好きなアイテムを選ぶことはここではそこまで問題としません。何が増えてもそれなりに有利になりそれなりに難しいのに変わりがないので。どっちかというと漫画の魅せ方の問題の方が大きいです)。

そこで、今回のように「キャラクターにプレイさせてプレイそのものを漫画作品にする」=「人に見せる前提で遊ぶ」と、自分の心の強さどうこう関係なく「ズルできない」状況になります。
読者に説明がつかないやり方が出来なくなるので、ちゃんと漫画を描こうとすれば「このプレイヤー初見なのになんでこの事知ってるの?」「1話で持ってなかったアイテムが急に増えてるのはおかしい」などのズルを「冷静に、無心で、当たり前のように排除できる」のです。

そしてこのケースのすごい所

今回の漫画のすごい所は、「二次創作で同じスタイルのプレイ漫画や小説を書けば他人もこのゲームが遊べる」ということです。
元々「漫画を読んだ人が脳内でシミュレーションして自分ならどうするか想像してくれたらな」と思って描きだした漫画ですが、やろうと思えばここまでできるものだとは思いませんでした。
なので私の漫画が公開された暁には皆様ぜひ二次創作を……!(私が読みたい下心まるだし)

さいごに

今回偶然この条件がそろった結果、
「あれ? 私いま普通にこのゲームプレイしてない?」
と感じた、というお話でした。

私自身頭がいい方ではないのでクソ屁理屈で支離滅裂な内容になっているかもしれないのですが、私にとってはとても興味深い発見だったのでまとめてみました。

どうでしょう? おもしろくないですか?